海外の飲食店のコロナウイルス対策。上手くいった国の事例を参考にしよう!

こんにちは、香港在住のAYA(@ayanohk)です。

日本ではあまり報道されていませんが香港の新型コロナウイルス感染者はかなり減り、4月下旬から香港内での新規感染者はゼロが続き日常が戻ってきています。

香港は日本と同じく「外出禁止」という措置をとっていないため、飲食店も条件付きですがずっと営業を続けています。

2003年のSARSの流行がトラウマになっている香港人は、新型コロナウイルス流行初期からかなり自主的に外出を控えるようにしていましたが、カフェは意外と人が多く4月末にオープンしたコーヒーショップでは行列ができるほどでした。

日本では全国の飲食店が「自粛」という形で自主的にお店を閉めたり、やむをえず営業をしてクレームやトラブルになったりと、非常に辛い状況が続いています。

そこで今回は

  • 「香港」の飲食店ではどのようなコロナ対策をしているのか
  • 香港以外の封じ込めに成功してる「台湾」はどうなっているのか

などを紹介していきます。

香港の飲食店のコロナ対策

香港政府は新型コロナウイルス拡大防止として、3月29日より飲食店に対して厳しいルールを設けています。

ただし、香港政府は「従業員の解雇をしないこと」「補助金の80%以上は従業員の給与に使用すること」などいくつか条件をもうけ、飲食店に25万香港ドル(約350万円)から220万香港ドル(約3,080万円)の補助金を支給しています。

入店前の体温検査

入店前に検温している写真

店に入る前にお店の係員によって体温測定が必須となっており、37.5度以上ある人は入店できないようになっています。少しでも新型コロナウイルス感染の疑いがある人は入店できないので安心してお店で食事を取ることができます。

この体温検査は政府がルールを設ける前から多くのお店で実施されていました。

消毒液の提供

レストランに設置されている消毒液の写真

お店側がお客さんにアルコールなどの消毒液を提供することが必須とされています。多くの飲食店は入り口に消毒液が置いていますが、チェーン店など大きなお店は各テーブルに設置されていることもあります。

隣のテーブルとの間隔は1.5メートル以上離すかパーテーションの設置

隣のテーブルと距離取るためにイスを一時撤去している写真
隣のテーブルと距離取るためにイスを一時撤去

香港では飲食店内でも「ソーシャル・ディスタンス」が実施され、人同士の距離を十分保つようテーブルの間隔を1.5メートル離すかパーテーションを設置するルールが設けられています。

店内の収容人数を半分に減らす

勝手に座らないよう椅子や机にテープが張られている写真
最も感染者が多かった頃のスターバックス

店内に人が密集しないよう入店できる人数を半分に減らすルールがありました(4月23日解除)。椅子や机にはテープが張られて座ることができないようになっています。

このルールは飲食店に大きな打撃を受けることとなりましたが、感染のリスクは減ったと思います。

1つのテーブルにつき座席は4人まで

香港では公衆の場で4人を超える集まりを禁止しているため、大きなテーブルでも4人までしか座ることができません。5人以上で入店した場合、テーブルを分ける必要があります。

(追記:5月8日より4人→8人へ変更)

食事中以外はマスク着用

レストランに入るとついマスクを取ってしまいたくなりますが、香港では料理を待っているときなど食事しているとき以外は必ずマスクをする必要があります。

バーやカラオケ、夜のお店は閉鎖

カラオケ内での集団感染が相次いだことや、欧州やアメリカから香港に帰国してきた香港居民がバーが多い繁華街でコロナウイルスを拡散したことを受け、4月頭からバーやカラオケなどのお店を閉鎖しています。

(追記:5月8日よりバーは再開)

その他のお店独自のルール(マスク袋やパーテーションなど)

マスク袋の配布
飲食店から配られたマスク袋の写真

飲食店によっては着用していたマスクを食事中に入れておける「マスク入れ」を配っているお店があります。

相席用のパーテーション設置
テーブルに置かれたパーテーションの写真
※この2人は他人です

相席が当たり前の香港では見知らぬ人と相席になっても気にしないよう透明のパーテーションをつけるお店もでてきました。

違反者には厳しい対応

違反した飲食店やお客さんには最高で5万香港ドル(約70万円)の罰金と禁固刑が課せられます。警察は規定通りの営業をしているのか厳しく巡回しており、逮捕された人や摘発されたお店もでてきています。

台湾の飲食店のコロナ対策

台湾は香港と違って政府から飲食店に対してルールは設けられていませんが、お店が独自のルールを設け新型コロナウイルス拡大を防止しています。

マスク着用していない人は入店不可

マスクをしていないと入店できないようになっているお店がほとんどです。台湾は国がマスクを管理しており週に何度か購入できるシステムをとっているのでマスクが1枚もないというようなことはありません。

体温測定と消毒の徹底

台湾内では1月上旬から新型コロナウイルスに関して危機感があったため、新型コロナウイルス流行直後から体温測定や消毒の衛生面は徹底しています。

その他のお店独自ルール(入店時に名前や住所記載など)

お箸の紫外線殺菌

台湾のフードコードではお箸の紫外線殺菌されているところがあるようです。

入店時に名前や住所など記載

来店したお客さん全員に名前、電話番号、IDを書いてもらい感染者が出たら他の人にも連絡できるようにしているところがあったようです。

まとめ

香港や台湾では、このような対策で感染が広がることを防ごうとしていました(一定の効果はあったと思います)また、お店がこれくらいやってくれると従業員も客も多少は安心できました。

日本の飲食業界では売り上げの急減に悩まされていますが、自粛期間のあとも(できる範囲で)コロナ対策をしてもらえると、客側としても「みんなで気をつけながら経済を回して行こう」という気持ちになれるのではないでしょうか?

一日も早くコロナウイルスが落ち着き平穏な日常が戻ってくると祈るばかりです。

他の国のコロナ対策も教えて下さい

コロナウイルスの封じ込めに成功している他のエリア(韓国、マカオ、ベトナム、マレーシア、タイ、ニュージーランド、オーストラリア、ハワイなど)のコロナウイルス対策のエピソードも募集中です。

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AYA

AYA

香港在住(通算)8年目。趣味は香港散策。新しいものよりも古い香港らしい街並みが好き。
ブログでは香港のスポット&グルメ情報を紹介中。Twitterでは香港のコロナ情報などつぶやいています。

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